前回の記事では、速読のテクニックについての解説をしました。
今回は、本の内容を記憶できないという人の為に、本の内容を確実に記憶するための方法を5つほど紹介します。
せっかく読書量が増えても、内容が頭に残っていなければ殆ど意味がありません。本の内容を確実に記憶して、必要な知識をインプットしましょう。
基本的に読書スキルというのは、本を読むスピード、理解力、本を記憶に留める力のことを意味します。これらのスキルを上げるにはどうすれば良いのでしょうか。
1.読書スピードを上げるには身体を動かす
最初に、読書スキルを無駄に下げてしまう要因を挙げます。
・運動不足だと読書スキルが下がる
・体脂肪率が高ければ高いほど読書スキルが下がる
*レプチンの濃度が高い子供ほど読書スキルが低い傾向にあった。身体が重くなることによる運動技能の低下が関わっている。
逆に運動技能を高めるような介入をすると、リーディングスキルが上がるという研究があります。
要するに、読書スキルを上げたいのであれば、なるべく身体を動かしておく方が効果的です。
2.コンセプトマップ(記憶に定着するノートの取り方)

コンセプトマップという方法で、本を読んでからノートを取ると記憶に定着しやすくなります。
情報のつながりを意識しながらマップ上にノートを取ります。マインドマップと同じノートの取り方です。
コンセプトマップによって、自分との関連性(パーソナルレリバンス)が高まります。自分なりのノートを作ることが大切です。
3.アイドリング時間の利用(読書後にやること)

アイドリングとは、目を閉じて他の情報を入れないことを意味します。
読書後10分間、目を閉じて他の情報をシャットダウンすると記憶率が10%も上がります。1週間経ってもアイドリングの効果が持続します。
本を読んだ後に、ノイズキャンセルして音を遮断すると効果がさらに高まります。
4.プロダクションエフェクト(音読の効果)

プロダクションエフェクトとは音読のことを意味します。
感銘を受けた部分や自分が覚えたい個所を音読すると記憶に残りやすくなります。読みながら独り言をすると効果的ですね。
オーディオブックの場合はシャドーイング*¹が効果的です。
*¹シャドーイングとは、英語などの音声をヘッドホンやイヤホンを聞きながら、聞いてる音声の0.5秒遅れで、そっくりそのまま話す練習のこと。
5.アウトプットの効果

読書内容を誰かに話すことによって、平均で14%ほど記憶に多く残ります。
テキストを一回読んでから他人に話す方が、テキストを二回読んだだけよりも記憶に定着していたという研究もあります。対話の形で記憶力が高まりやすくなるからだと考えられます。
ただ、他人に話しづらい内容の場合は、対話形式でノートをとると効果的です。
簡潔にまとめると、記憶に定着させるには
・対話形式でノートをとる
・ノートの冒頭に読書内容に関連した質問を入れていく
*Q&A方式で書いておくと記憶に定着しやすい。
といった方法が効果的です。
まとめ
以上、読んだ本を確実に頭に残す方法を5つほど紹介しました。
前回の速読のテクニックと合わせると、より効果が高まります。
ぜひ参考にしてみてください📚
関連本を貼っておきます。
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