「この人とはウマが合うから、できるだけ一緒にいたい。」「この人とは、なんとなく合わないから距離を置こう。」
など、私たちは相手との性格の相性によって、付き合い方を決めている傾向があります。少なくとも、僕はそのようにしています。
今回は、パートナーとの関係に悩んでいるという人のために、人は性格ごとにどんな行動を取りやすい傾向があるかについて話していきたいと思います。
1.性格5因子(ビッグファイブ)について
ビッグファイブ*¹というものがあります。
*¹ビッグファイブとは、パーソナリティの特性論で、人間が持つ様々な性格は5つの要素の組み合わせで構成されるとするものです。「特性5因子論」とも呼ばれます。
その5つの因子とは
- 開放性(O)…知的、美的、文化的に新しい経験に開放的な傾向
- 誠実性(C)…責任感があり、勤勉でまじめな傾向
- 外向性(E)…興味・関心が外界に向けられる傾向
- 協調性(A)…バランスを取り、協調的な行動を取る傾向
- 神経症的傾向(N)…落ち込みやすいなど感情面・情緒面で不安定な傾向
から成り立っています。
ビッグファイブについては、以下の本が参考になるかと思います。
2.自分と合う人と出会うから恋愛できた!?

実は恋愛における相性は、未だに分かっていません。
恋愛が上手く行くかどうかは、自分の性格の状態(動き)で決まっています。また、付き合ってどのタイミングで結婚すればいいのかは、相手と自分の性格の状態によります。
恋愛したいのであれば、自分の性格を恋愛向きにすることが大切になってきます。
3.恋愛の幸福度について

アイオワ大学の50年間の研究によると、恋愛における最も大事なのは感情の安定性と結論付けています。
つまり相手と一緒にいて
・自分の感情が安定する人
・自分がホッとする人
を選ぶのが指標です。
逆に感情が不安定なカップルは、あらゆる点で良くありません。神経症的傾向が高い人ほど離婚率が高まることも分かっています。
DVをする男性やメンヘラ女子は、気を付けた方が良いかもしれません。
4.カップルの幸福度に必要な要素

またカップルの幸福度に必要な要素として、誠実性(コツコツ頑張る人)が挙げられています。
具体的に言うと
・男性は、誠実性が高い女性を付き合うと収入が上がる
・女性は、誠実性が高い男性と付き合うと長期的に成功する
というメリットがあります。
誠実性はビッグファイブの中では最も鍛えやすい因子なので、誠実性が低い人でも運動や瞑想で改善が可能です。
また、協調性もカップルの幸福度にも相関しますが、協調性が高すぎると出世しづらいことも分かっています。
協調性は、程々にしたいですね☆
5.性格ごとの心理特性
ここからは、性格ごとの心理特性について紹介しようと思います。
①チャラい人について

いわゆるチャラい人は、一夜限り(ワンナイト)の関係に発展する可能性が高いです。
外向性が高いので、初対面人でも気後れすることなく仲良くなれます。
子だくさんのイメージもありますね。
| ワンナイトの確率が上がる人
ワンナイトの確率が上がる人の特徴として、外向性に加えて誠実性か協調性が高い人が挙げられています。
つまり、初対面で優しく親切な人はワンナイトの確率が上がります。
| 内向的な人はどうすれば良い!?
オタクで内向的な人はどうすれば良いでしょうか。内向的な人の場合は、協調性か誠実性を手に入れましょう。
仕事をコツコツやりつつ、収入を上げ親切になることで、モテる確率が高まります。
とはいえ、パートナーがいる人は、ワンナイトで相手を傷つけてしまう可能性があるので、やめておいた方が無難です。
②うつになり辛い性格
メンタルが弱い人(神経症的傾向が高い人)でも、誠実性と外向性が高いとうつ病になり辛いとされています。
メンタルが弱い人は
・運動や瞑想で誠実性を鍛える
・対人関係の充実によって外向性を鍛える
ことが大切になってきます。
③ネガティブな経験を引きずりやすい人

メンタルが弱く内向性が高い人ほど
・ネガティブな経験を思い出し、反芻思考に陥る(根に持ちやすい)
・ちょっとしたことでネガティブになりやすい
といった特徴があります。
HSPの人も含まれそうですね☆
| 反芻思考への対応
このような反芻思考へは、どう対応するべきでしょうか。
実は、女性の方が反芻思考への対応が苦手とされています。女性は思考の抑圧をしてしまうからです。
対策として
- 女子会でストレスの発散
- 筆記開示をする
男性は
- ポジティブな体験を思い出す
- 筆記開示をする
が挙げられています。
④両親との関係が上手くいかなかった人

親は、一定の性格を持つ子供を愛しやすいと言われています。
実際、親に気に入られる性格として
1位 外向性
2位 協調性
が挙げられています。
しかし、人生を左右するものは
1位 知性
2位 誠実性
となっています。
つまり、親の好みと人生の成功は相関しないことが分かります。
親の意見は鵜呑みにしないで、参考程度に聞いた方が良いようです。
6.消費と幸福

人は性格ごとに買い物の幸福度は違ってきます。
ケンブリッジ大学が、性格による買い物の幸福度の違いについて、ビッグファイブを基に調べました。
その結果
①開放性が高い人
- 幸福度が上がる買い物…エンターテイメント 美容 服 レジャー
- 幸福度が下がる買い物…作業感や義務感の強いもの 住宅ローン,家賃等
②誠実性が高い人
- 幸福度が上がる買い物…保険 フィットネス 自己投資
- 幸福度が下がる買い物…ギャンブル おもちゃ 非実用品
③外向性が高い人
- 幸福度が上がる買い物…エンターテイメント パーティー 旅行
- 幸福度が下がる買い物…保険の支払い 人との出会いの無い買い物
④協調性が高い人
- 幸福度が上がる買い物…チャリティ 寄付 ペット
- 幸福度が下がる買い物…ギャンブル 宝くじ 罰金
⑤神経症的傾向が高い人
- 幸福度が上がる買い物…ギャンブル(感情のアップダウンを感じることに喜びを感じる)
- 幸福度が下がる買い物…実用品(文房具) ホテルの部屋
このようになりました。
相手の買い物傾向で、性格特性も理解できそうですね☆
まとめ
いかがでしたか。
相手を理解するための性格心理学について、いくつか紹介しました。
パートナーのことを理解したいという人の参考になればと思います。
関連本を貼っておきます。
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