「ついスマホ触りながら食事してしまう…。」「仕事中はパソコン作業しながら電話対応している☎」
以前、マルチタスク*¹という言葉が流行っていた時期がありました。マルチタスクが推奨されている本もあったような気がします、
実際マルチに色々こなせる人は、傍から見るとかっこいいし器用に見えます。仕事ができる人というイメージを持つ人も少なからずいるのではないでしょうか?
しかし実際は、マルチタスクには弊害が多いことが研究により明らかになっています。具体的にいうと、マルチタスクは理解力や記憶力が落ちて脳が委縮してしまいます。
今回は、日常的にマルチタスクになりやすいという人のために、マルチタスクの弊害とその対処法について紹介していきたいと思います。
*¹ マルチタスクとは、複数の作業を同時にもしくは短期間に並行して切り替えながら実行することをいいます(Wikipedia引用)。
1.マルチタスクと生産性の関係

人は、仕事や家事などのタスクを切り替えていればいるほど生産性が下がってしまいます。
なぜなら、マルチタスクはシングルタスクに比べて、外部からの影響を受けやすく注意が分散されやすいからです。さらに情緒不安定にもなりやすいです。
多くのタスクを終わらせるには、一つ一つの物事に集中して一つずつ確実に終わらせます。その方が結果的にコストパフォーマンスが高くなります。
作業環境を整えてあげるのも大切になりますね☆
2.シングルタスカーになるには
シングルタスカーは一つの事に集中できるので、周りからの影響を受けづらくなります。また注意力もコントロールでき、自分らしく生きることができます。
一方、マルチタスカーは以下のものに邪魔されやすい傾向があります。
・自分の思考によって邪魔される
・外部からの刺激に邪魔される
*マルチタスカーは、注意が分散傾向になってしまいます。
このような状況に陥らないためにも、一日の始めに、やるべきことをメモに書いて見える化するようにしましょう。to doリストですね☆
また、不安を抱えやすい人は
・不安を認めてしまうこと
・目の前の一つのことに集中する
*不安を感じやすい人は物事に成功しやすいです。
これらを意識することで、不安が軽減され、今やるべきことに集中できるようになります。
3.マルチタスクをしても良い事
マルチタスクをしていい作業とは、頭を使わなくていい作業や意図的な努力をする必要がない習慣ぐらいです。ただマルチタスクばかり続けていると、集中力が低下してしまいます。
4.タスクの切り替えが多いと?
タスクの切り替えが多ければ多いほど、年齢に関わらず記憶力や理解力が落ちてしまいます。
子供の場合でも、ゲームするときはゲーム、勉強する時は勉強という風にシングルタスクにした方がいいです。
なぜならマルチタスクによって、意識的な力が競合して前頭葉の取り合いが起こってしまうからです。物事を記憶するには、情報の符号化*²を意識すると覚えやすくなります。
*² 情報の符号化とは、覚えるべき情報に語呂合わせや関連する別の情報を付け加えて、思い出す際の手がかりを増やすこと。
5.マルチタスクは脳が機能しなくなる
マルチタスクをすることで、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。そして脳の情報処理能力が低下し、ニューロン(脳細胞)が委縮してしまいます。
その結果、感情の制御ができなくなりレジリエンスも低下します。対処法としては、事前に細かく手順を決めておくことです。迷いがシングルタスクの阻害をしてしまいます。
また、散らかった部屋は注意散漫なマルチタスク状態なので、なるべく部屋を片付けておきましょう。
6.自由とは自分自身をコントロールする事
自由とは自分自身をコントロールすることをいいます。ただマルチタスクになると、自身のセルフコントロール能力を失い、交渉にも負けやすくなります。
「成功者とは集中力を発揮したごく普通の人間である!」という言葉があります。
つまり成功したいのであれば、自分がシングルタスクを発揮できる物事を見つけて、それに一転集中することです。シングルタスクでやるべきことに時間を投資しましょう。
まとめ
いかがでしたか。
マルチタスクは脳にダメージを与えるほどの弊害がありましたね。
マルチタスクになりがちな人は、少しづつでも改善していきましょう。
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