子供の頃は無邪気で好奇心の塊だったのに、大人になるにつれて、社会のレールにはまった常識的な生き方をしてしまう人が多いのではないでしょうか?
それ自体は全く否定しませんが、好奇心という武器を身につけると様々なメリットがあることが分かっています。
実は好奇心は、ビジネスの成功に大きく寄与しています。好奇心が強い人は、普通の人がやらないような事をやることができるので、結果として色々な知識や経験・スキルが手に入ります。
今回は、好奇心を身につけたいと思っている人のために、好奇心のメリットと鍛え方について幾つか紹介していきます。
1.好奇心が寄与する4つのメリット

①判断ミスが減る
好奇心が高まると、確証バイアス*¹やステレオタイプ*²を乗り越えられます。その結果、判断ミスを減らすことができるようになります。
*¹ 確証バイアスとは、自分にとって都合のいい情報ばかりを無意識的に集めてしまい、反証する情報を無視したり集めようとしなかったりする傾向のこと。認知バイアスの一種。
*² ステレオタイプとは、多くの人に浸透している認識や固定観念のこと。
②イノベーション(新しい考え)が促進そくしんされる
好奇心がある人は
・トラブルに対して前向きに対処する
・物事に疑問を持つと、新しい解決策を思い浮かべることができる
・なぜこうなのだろう?という思考をする
このような特徴があります。
③社内の対立が減少する
また好奇心がある人は
・他人の立場で物事を考えられる
・人間関係のムダな衝突を避けることができる
といったメリットもあります。
④コミュニケーションがスムーズになる
好奇心のある人は、情報を共有して他人の意見を聞くことができるので、コミュニケーションがスムーズになります。
| 好奇心が高い人は出世が2倍?
好奇心は昇進する理由の約18%も占めています。柔軟でコミュ力が高いのが理由とされています。
2.CQ(Curiosity Quotient)について

好奇心指数(好奇心を数値化したもの)をCQといいます。
CQの特徴として
・CQが高いと、不安を乗り越えて新しい体験ができる
・IQ(知能指数),EQ(共感指数),CQの中で、CQが最も鍛えやすい
・CQが高くて協調性が低い人は、独立した方が成功しやすい
等が挙げられています。
3.CQが高い人の2つの特徴

CQが高い人は、以下の2つの特徴があります。
①白黒はっきりしない事に我慢できる
CQが高い人は、常に答えを探し続けます。
暫定の答えで行動できるので、変化に対して柔軟に対応することができます。
②知識欲が凄い
CQが高い人は、知識へのお金や時間の投資を惜しみません。
その結果、幅広い知識から意思決定できるようになります。
4.好奇心を鍛える7つの方法

①退屈を感じたら新しいやり方を調べる
退屈を感じたらモチベーションが低くなるので、工夫して新しいやり方を調べましょう。
・If then ルールに落とし込む …退屈したら(If)10%アレンジする(then)。
・場所を変える…煮詰まったら散歩する。
・服を変える…下着を変えると気分が変わる。
②乱読をする
色んなジャンルの本を読みましょう。
興味を持つ分野の本を、順番につまみ読みします。そうすることで、徐々に知識が増え、もっと読みたいという好奇心が湧いてきます。
③好奇心リストを作る
好奇心リストを作りましょう。あのレオナルド・ダヴィンチが使っていたテクニックです。
・モナリザが出来た理由
ダヴィンチはモナリザの制作に飽きて、プリズム(光の屈折率)の研究に没頭しました。その結果、どの角度から観ても、見つめられているように感じる絵を完成させることが出来ました。
・自分が興味を持ったリスト(ダヴィンチリスト)を作る
ダヴィンチを真似て、自分が興味を持てそうな分野のリストを作りましょう。
④バカみたいな質問をする
バカみたいな質問は、自分が知っている事と知らない事を如実に表します。
日常的に何を知りたいかが分かるので、自分にも他人にも質問をすることを癖にしましょう。
⑤小さなフラストレーションに注目する
思い通りに行かない事は「解決したい!」というモチベーションになります。
そういったイライラを感じたら記録して、その内容を解決するために工夫します。
ちなみに、ネットフリックスの創業も、借りるのも返すのも面倒くさいというイライラから始まりました。
⑥他人の解決策に注目する
他人のアイデアのメリット・デメリットを観察しましょう。
そして
Ⅰ.その解決策は今までの解決策と比べて、どこが優れているのか?
Ⅱ.そのアイデアのがっかりなポイントは?
Ⅲ.そのアイデアを生かして、どうメリットに変えたらいいのか?
を考えます。
⑦ビギナーズマインドで眺める
経験の少ない人の方が、新しい視点を持っています。サービスをビギナーズマインドで眺めてみましょう。
①このビジネスは何故このようなデザインなのか?(Amazon,Appleなど)
②もし店舗があるなら何故ここにあるのか?
③このプロダクトは人間の欲望に対してどう訴えているのか?
④これまで似ているプロダクトは無かったかどうか探す
*ビギナーズはユーザーと同じ視点で物事を見ることができるので、最強の観察力を作ってくれます。
まとめ
いかがでしたか。
好奇心はメリットが多く、工夫次第で鍛えられそうな気がします☆
ぜひ参考にしてみてください。
関連本を貼っておきます。
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